なぜコーネル大学を選んだのか

MHA

日本では馴染みのないMHA (Master of Health Administration)ですが、米国では多くの大学でこの学位を取得することが出来ます。今回は数多くある大学の中で何故私がコーネル大学を選んだのか、またプログラムの概要と成り立ちについて書いていきます。

コーネル大学を留学先として選んだ主な理由は以下の通りです。

  • カリキュラム:MHAプログラムとして継続的に全米TOP10にランクインしている。必修科目の他、ビジネススクールやホテルスクールの授業を履修することが推奨されており、同大学が誇るリーダーシップ・ホスピタリティ教育を体系的に学ぶことが出来る。
  • ブランド力:アイビー・リーグを構成する一校であり、名門大学として高いブランド力を持っている。また、ホスピタリティを学ぶ教育機関として世界最高峰の水準を誇っている。
  • プログラムの歴史:60年以上の歴史を持ち、少人数制のプログラムながら卒業生の結束が強く、世界中で活躍するヘルスケア業界のリーダー達とネットワーク構築が可能である。
  • 多国籍の在校生:数あるMHAプログラムの中でも留学生の受け入れに積極的であり、米国出身学生が比較的多いMHAにあって、多国籍の学生とネットワークを構築することが可能である。
  • ファミリービジネス:コーネル大学にはSmith Family Business Initiativeという機関があり、ファミリービジネスを持つ学生が大学横断的に交流をしている。ファミリービジネスを持つ自分にとっては人脈構築と事業継承について学ぶことが出来る。

他にもコーネル大学出身の友人や先輩が近くにいたり、何かと親近感を感じていたのですが、なんといっても自分の所属するプログラムの必修科目に限らず、異なる分野の授業を履修出来ることが最大の魅力でした。

次にコーネル大学のMHAプログラムの概要を紹介します。

Sloan Program in Health Administration at Cornell University

コーネル大学MHAプログラムのホームページです。

コーネル大学MHAプログラムについて

  • プログラムの規模:2019年度は2学年合計で68名、毎年1学年30~40名構成となっておりビジネススクールに比べてかなり小規模で運営されている。
  • 学生の特色:人種は様々だが8割が北米出身、残りの2割には中国、インド、アフリカ、中東出身の学生がいる。私の学年は自身とインド人のドクターを除いて全員が北米の大学を卒業している。学生の約6~7割は大学卒業後にヘルスケア分野での職務経験があり、残りは学部を卒業してそのままプログラムに参加しているため、ビジネススクールと比べると平均年齢は24~25歳程度と若い。
  • カリキュラムの特色:必修科目の他、ビジネススクールやホテルスクールの授業を履修することが推奨されており、ファカルティの承認の下、1学期につき約3~6単位分をプログラム外の授業で履修することとなっている。

プログラムの歴史:

もともとMHAプログラムはMBAプログラムの中の1つとしてビジネススクールの中にありました。それが詳細は不明ですが、30年ほど前にSloan Programとして独立し、現在はビジネススクールではなくCollege of Human Ecologyの傘下にあります。

プログラムの名前の由来:

コーネル大学のMHAプログラムの正式名称はSloan Program in Health Administrationです。Sloanと聞いてMITのMBAプログラムを思い浮かべる方が多いかもしれません。実はこの”Sloan”は同じ人物の名前からとられています。その人物とはAlfred Pritchard Sloanというアメリカの実業家で1920年代から長年ゼネラルモーターズ(GM)の社長を務めた人物です。GM引退後は慈善活動家として自らの財団を立ち上げ、米国の高等教育発展に多大な貢献をしています。コーネル大学MHAプログラムのホームページには、Sloanプログラムの立ち上げに至った経緯として以下の逸話が掲載されています。

1950年代初頭、当時のコーネル大学学長であったDeane Malottがエンジニアスクール新設の為、財政支援を仰ぐべくAlfred P. Sloanを訪ねました。ところがSloanはエンジニアスクールの立ち上げよりもむしろ病院経営者の教育に関心が高く、エンジニアスクール新設の支援は考えていなかったようです。SloanはMalottに対して「コーネルにはホテルスクールがある。病院というのはある意味専門特化したホテルであるとも言える。」当時の病院経営者の育成にSloanは疑問を抱えており、病院経営者もビジネススクールのような体系化された教育を受けるべきだと考えていたようです。このMalottの訪問の結果、Sloanによる病院経営者育成プログラム新設の財政支援が決まり、全米初となる2年制のMHAプログラムが創立されました。現在では当時Sloanが思い描いていたように、ホテルスクールとのコラボレーションも盛んとなり、HealthcareとHospitalityの融合に焦点を当てた授業が複数提供されています。

Cornell Institute for Healthy Futures

College of Human EcologyとSchool of Hotel Administrationの共同で運営されている組織。ヘルスケアとホスピタリティの分野で活躍出来る学生を育成することをミッションとして様々な授業、イベント、交流会を主催しています。

次回は全米大学のMHAランキングについて紹介します。

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